朝三暮四

2020/08/03
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8月に突入しました。夏期講習でも相変わらずの泰然自若な田中です。

 

 

先日、東京都に続いて埼玉県の県立高校入試においても例年通りであれば入試出題範囲であったものが一部取り扱われないことが発表されました。

コロナ禍の影響における、学校進路に配慮しての措置、ということだそうで。

 

 

 

さてこの情報を得た中3生、「範囲が縮まる。やったぜ」という短絡的な思考をしていませんか?

 

 

 

また学校授業においても「どうせ高校入試で出ない範囲だろ。こんなところ勉強してるぐらいだったら入試範囲のところだけ勉強するわ」という発言がいずれは聞こえてくることでしょう。

 

 

 

ずいぶんと生ぬるい考え方ですね。世の中はそんなに甘くはありません。

 

 

 

コロナ禍の影響を受けたかわいそうな自分たち、とでも思っているのでしょうか。そんな自分たちは優遇されてしかるべきだ、とでも?

 

 

 

長年にわたり構築されてきた学習範囲規定は、増えることはあれ、減ることはないと思ってください。これは人間が常に進化しなければ生きていけない生物である以上、宿命です。

 

 

現に今回のコロナ禍で、学校休校、部活動の停止などはあれ、自宅での学習継続は行われていたはずです。

 

高校野球という、良くも悪くも特殊な団体ですら春夏の甲子園大会の開催を中止しました。

 

学校教育としては明確に、学生の本分は学業(勉学であり、優先すべきはそちらだ、と決断したからです。

 

 

 

なぜ勉強が優先されるのか。

 

 

 

至極簡単な話で、コロナウイルスに対抗するためのもの、例えば予防ワクチンを作るには野球をしていればできるものではありません。サッカーでも、テニスでも、音楽や芸術でもありません。

 

 

勉強して、専門知識を積み重ね、研究を行い、治験を実施し、再度研究を行い、そしてようやくワクチン接種へとつながります。

 

 

人類が存続するためには、脳の発達=勉学が基礎になってしまうのは仕方がないことなのです。

 

 

 

そんな大きなことは自分たちには関係ないことだ、というのであればもっと身近な話をしましょう。

 

 

 

入試範囲のみ勉強して学校教育課程である範囲(入試範囲外)を疎かにした場合、もれなく高校教育課程で遅れをとります。

 

義務教育課程である中学範囲をちゃんと勉強しないこと、これは義務に反する行為です。遅れてわからなくなった責任は自分で取るしかありません。

 

中学は義務教育課程なのでよっぽどのことがない限り、学年があがれないということはありません。しかし高校は義務教育ではないので、問題がある生徒は留年、退学という処置を学校側がとることができます。

 

高校から先の大学や専門学校は、専門知識を学ぶための機関です。当然、そこに入学するためには学力が必要となります。その礎は義務教育であり、ないがしろにしようとしている学校教育課程(入試範囲外)も当然含まれています。

 

社会のシステム(学校や入試テスト)が構築されている以上、そこに逆らって生きていくことはできません。なぜなら人間は共同体の中で生活しているからです。

 

 

 

 

ということで丸一塾では、例年の中学3年生たちと同じように中学校教育課程を全て塾授業内で学習していきます。

 

 

 

今、多くの人間はコロナ禍のもとでよりいっそうの勉強をしなければならない状況です。

 

政治家も、スポーツ選手も、芸能人も、医療従事者も、ありとあらゆる業界の人たちがこの未曾有の状況の中でもがき苦しみながらも勉強を続けています。

 

 

我々丸一塾の講師一同も今まで以上の勉強を重ね、何を伝えていかなければならないのかを考えながら日々精進していきたいと思います。

 

 

お互いが、お互いのステージで全力を尽くせるよう、目先のことに惑わされずに互いに頑張っていきましょう。