試行錯誤の日々

2020/10/05
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10月になりました。神無月です。モノマネの方ではないですよ。

モノマネができないオリジナル溢れる存在の、田中です。

 

 

 

神無月の語源は不明ですが、出雲大社に日本各地の神様が翌年のことについて会議するために不在となり、出雲大社がある島根県周辺では【神有月】と呼ぶ、なんてのがあります。

 

 

 

こちらの説、平安時代以降の後付けで、出雲大社側が広めたものなんですよね。

 

皆さん知っていましたか?

 

 

 

さて、今回はワタクシの専門授業でもある日本史(中学生だと歴史)、さらには世界史、要するに社会科目についてお話をしたいと思います。

 

 

 

歴史というと、一部の歴史大好きマニア人間と、暗記科目でひたすらだるい、めんどうくさい、嫌だ、年号なんか見たくもない、というマイナス感情をお持ちの大部分の方々、という分布になるかと思います。

 

 

 

社会科目を学ぶ意義、なんていう難しい言葉を使っちゃうと「ワケわからんわ」となってしまうでしょうから、そちらはお偉いさんたちに任せるとして、ワタクシからは身近なことをお伝えしましょう。

 

 

 

社会科目を学ぶことでお得なこと。その1。

 

 

旅行が楽しくなります。

 

 

どのような土地にも歴史があります。

 

 

「ここがあの有名な~か。」「ここで当時の~さんはこんなことをしていたのか。」などなど、想像を膨らませ、さらに知りたいと思う気持ちが湧いてきます。

この気持ちは非常に大切で、大人でもこどもでも持つことができる気持ちです。

心を無にして景色やその土地を感じることももちろん大事ですが、それと同じくらい背景に思いを寄せながら目の前の光景を楽しむことは重要だと思いますね。

 

 

 

お得なこと。その2。

 

 

 

人に気に入られます。

 

 

なぜコミュニケーションが関わってくるのか、と思うかもしれません。

しかし相手の土地を知ること、相手の歴史を知っていること、これは相手に対して興味があることのアピールに繋がります。

グローバル化している現代においては、世界史を学び、取引先の相手の国を知ること、歴史を知ること、文化を知ることは欠かしてはならないことです。

何より、相手が自分の国や自分の土地の歴史を知っていてくれることはうれしいことですよね。

 

日本は世界の中でも歴史を長く持つ国です。

なぜ歴史ある国と言えるのか。それは王家である天皇家の血筋が長く続いていることや、史実の記録が多く残っていることが証拠です。

 

国の歴史、という意味で言えば、例えばアメリカは歴史の浅い国です。

インディアン民族の歴史をアメリカの歴史、というのは少々疑問ですし…

だから歴史の浅い国は、誇るべきものを歴史ではなく「英雄」で代替するんですよね。

まあ、このあたりの話はまた授業のときにでもお話しましょう。

 

 

 

 

お得なこと。その3。

 

 

 

情報の扱い方がうまくなります。

 

 

 

某漫画の某シーンにもありますが、「勝った方こそ正義だ」ということはあながち間違いではありません。

古くから残っている歴史は、勝った側に都合よく残されていることが多いからです。

また、前述の【神有月】の例にもあるように、自分たちの影響力を世に知らしめるために歴史を作ることもあります。

 

 

 

つまり、情報を操っている。

 

 

 

現代はありとあらゆる情報が溢れている世界です。

そしてその情報の1つ1つは、誰かしらの何かしらの意図をもって発信された情報がほとんどです。

人の意図に泳がされるがままに受け取るのではなく、歴史を学ぶのと同じように、「はたして本当に正しい情報なのか」と様々な角度から情報をみることは非常に重要なことなのです。

 

 

その練習を、実は社会科目が担っていることなど、意識しなければ気づけないことですね。

 

 

教科書に書いてあるから正しいことなのか、学校や塾の先生が言っているから正しいことなのか。歴史のはざまに隠された事実はなかったのか。

そんな感じで記録を確認し、当時を想像し、そして現代社会へと活かしていくこと。

我々が学んでいる社会科目は、そういった試行錯誤の場でもあるのです。

 

 

頭ごなしの暗記など、役立つわけもなく。

知識をたくさん持っているから偉いわけでもありません。ひけらかすだけの知識、受験を突破するだけの知識は、インターネットを操れるAIと戦えば記憶に限界がある人間など勝てるはずもなく。

 

 

真に大事なことは、学び続ける努力を楽しくやり続けることだと、私は思いますし、それを塾生たちにも伝えていきたいですね。

 

 

 

こんな時代だからこそ、古き良きものにもまだまだ磨くべきものがあると思いたい、そんなワタクシの今回のブログでした。